子宮体癌手術後の後遺症とは?

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ここでは、「子宮体癌手術後の後遺症」
についてお話します。

 

子宮体癌の手術が無事に終了しても、
その後後遺症が出現することがあります。

 

そこで、今回は子宮体癌の
手術後の後遺症についてまとめました。

 

子宮体癌の手術後の後遺症

 

子宮体癌の手術内容によって
細かな後遺症は異なりますが、

 

代表的な後遺症として、排尿障害、
排便障害、リンパ節腫、腸閉塞があります。

 

排尿障害や排便障害、
リンパ浮腫は広汎子宮全摘出術の際に

 

骨盤内の臓器だけではなくリンパ節や
その周囲の神経を切断することで発生します。

 

後遺症だけではなく
子宮体癌が再発することもあります。

 

再発の約90%以上は治療後
3年以内に発症しており、

 

その際の余命はおよそ6ヶ月から
24ヶ月と言われています。

 

再発した際は化学療法がメイン
となりますが、病巣が残っている
可能性があれば放射線療法も行います。

 

再発が治療から近いほど治ります。

 

これらの後遺症や障害、再発を
できる限り軽減するために、

 

術後の経過観察や異常の早期発見、
早期治療が大切となります。

 

後遺症の排尿障害、排便障害とは?

 

排尿障害は子宮体癌の手術後の
後遺症として一番多い後遺症になります。

 

主な症状としては、尿が膀胱に
溜まっても分からない、尿がうまく出ない、

 

膀胱の機能が低下し
尿漏れが出るようになります。

 

手術直後から数日はしばらく管を
入れっぱなしにしています。

 

数日後に管を抜いて自分で尿が出せるよう
リハビリを行い、ある程度自分で
出せるようになったら退院となります。

 

退院してもすぐ自分で尿が出ない方も
いますが、退院後体を

 

動かしているうちに自分で尿が
出せるようになる方もいます。

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排尿障害が改善するのに
1〜2年かかる場合もあり、
長期的にリハビリをしていく必要もあります。

 

このリハビリで改善することもありますが、
それでも感覚がつかめず最終的に

 

トイレの時だけ管を入れて
排尿する場合もあります。

 

排便障害は排尿障害と比較し
発症するのは稀です。

 

主な症状は便秘になります。

 

腸を動かす神経を切断し、
動きが衰えるだけではなく術後の
体力低下で便秘が発症しやすくなります。

 

神経だけではなく、
腸を一部切除することで排便時に
障害が出て便秘になります。

 

全く便が出なくなったり腸閉塞を
合併したら手術をしますが、

 

ほとんどの場合は
食生活の改善で治ります。

 

リンパ浮腫、腸閉塞

 

骨盤周囲のリンパ節を切除すると、
リンパ液が足に溜まるようになります。

 

通常片足だけ発症しますが、
時折両足に発症します。

 

リンパ浮腫を発症すると、
足が動かしづらくなったり傷から

 

細菌が入って感染症を
起こしやすくなります。

 

予防するために、寝るときや座るときは、
なるべく足を高めにしてください。

 

理想としては心臓より高くすると
リンパ浮腫の予防となります。

 

腸閉塞とは、
腸が何らかの原因で詰まることを言います。

 

手術後は組織修復のため傷口が
繊維化してくっつきますが、
それが原因で腸閉塞が起こる場合があります。

 

便秘や腹痛、嘔気、腹部の張りが
出現しますが、ほとんどの場合は
絶食し点滴することで治療できます。

 

このように、子宮体癌の手術後の
後遺症は消化器に関する症状が多いです。

 

しかし、リハビリだったり
薬により治ることがほとんどです。

 

手術後の後遺症は怖く感じますが、
手術をしないと完治も難しいので
勇気を出して治療をしてみてください。

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